コーヒーの歴史と製法

フランスのコーヒー文化3選【江戸時代にパリにカフェ!】

フランスのコーヒー文化を思い浮かべると……カフェ・オ・レにクロワッサン!? でもそれだけではないんです。最近は、アメリカや北欧同様に、スペシャルティコーヒーへのニーズが高まっており、フランスのカフェ事情が激変しているというのです。

そんなフランスのカフェ事情を歴史をさかのぼりつつ探ってみましょう。

目次

日本が江戸時代にパリにカフェ登場

フランスといえばカフェ文化先進国です。フランスにコーヒーが伝えられたのは17世紀のこと。それからパリにはじめてカフェができました。『Le Procope(ル・プロコープ)』など、フランス革命が1789年~1799年(18世紀)より前から営業しているカフェがまだ現役で営業中というのが長い歴史を感じさせます。ちなみに、その時代の日本は江戸時代というから驚きですね。

フランスのコーヒーはエスプレッソが中心

レストランでもカフェでも、「コーヒーください(アンカフェ シルブプレ)」と言ったら、小さなカップ(デミタスカップ)で少量のエスプレッソが出てきます。フランスのコーヒーは、エスプレッソが中心です。フランス人はこれにたっぷりの砂糖を加えて楽しむことが多いですが、さらにショコラやビスケットなどのスイーツを合わせることも多いです。

また、大きなカフェ・オ・レボウルでいただくカフェ・オ・レもフランスならではのスタイルです。圧縮式の「フレンチプレス」という器具を使って濃いめに淹れたドリップコーヒーに牛乳を加えたカフェ・オ・レとクロワッサンは、フランス人の朝の定番。ランチやおやつ、ディナーのときにカフェ・オ・レは飲みません。こうしたことから、日本人が朝に味噌汁を飲むような感覚と似ているのかもしれません。

さてここでおさらいをしましょう。どちらも牛乳+コーヒーでつくるものですが、カフェ・オ・レと、カフェ・ラ・テの違い、わかりますか?

まず、カフェ・オ・レはフランスで生まれたもの、カフェ・ラ・テはイタリアで生まれたものです。そして、カフェ・オ・レはドリップコーヒーがベースで、カフェ・ラ・テはエスプレッソベースという違いがあります。日本人もコーヒー牛乳が大好きだし、コーヒーと牛乳は切っても切り離せない関係なのですね。

フランスで、エスプレッソではなく日本のカフェや喫茶店のようなドリップコーヒーのようなものが飲みたい場合は、エスプレッソをお湯割りにした「カフェ・アロンジェ」を頼みます。このドリンクは「カフェ・アメリカン」などとも呼ばれています。

フランスのカフェメニュー

ここで一度、覚えておくと役に立つカフェのメニューをまとめます。

カフェ
エスプレッソ。「エクスプレス」と注文してもこれが出てきます。

カフェ・アロンジェ
エスプレッソをお湯で割ったもの。

カフェ・クレム
カフェ・オ・レのこと。メニューとしては「カフェ・クレーム」のほうが一般的です。


紅茶のこと。

世界三大料理にも数えられるフランス料理があるように、フランス人は味にこだわりのある人たちです。そのため、コーヒーをワインのように「土地の味(テロワール)」などで評価し、豆本来の味わいを楽しむサードウェーブコーヒーもじわじわと受け入れられています。

ひと昔前まで、フランスでコーヒーといえばエスプレッソが主流でしたが、バリスタがいるカフェ、一杯ずつ丁寧にドリップで淹れるカフェなど、こだわりのあるカフェが増えてきています。

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