コーヒーのアレンジ

歴史から見るコーヒーの飲み方・お国柄

    「その①」に続き、コーヒーの飲み方に現れるお国柄を読み解いていきます。ヨーロッパのコーヒーには三百余年の歴史があり、彼らの大陸性な気質はおおらかなコーヒー文化を生みました。

    ですが、同じ大陸でもアメリカや南米もまた違ったコーヒー文化があるのがおもしろいところ。そんな事情を、歴史とともに読み解いていきましょう。

    <続・ヨーロッパ>

    オーストリア
    東アフリカやアラビア半島で生まれたコーヒーは中近東に広まり、のちにヨーロッパの人たちの目に触れるようになりました。「トルコ戦争で、オーストリアのウィーンに侵入したオスマントルコ軍が、コーヒー豆を陣地に置いて逃げた」という言い伝えがある通り、ヨーロッパで最初にコーヒーが飲まれたのはウィーンだとされています。ウィーンといえば、「ウインナーコーヒー」が日本人にはおなじみです。現地ではウインナーコーヒーのことを「アインシュペンナー」といいます。

    北欧諸国
    ノルウェーはブラジルとの貿易関係があり、古くからコーヒー文化が生まれました。現在は、コーヒー界のムーブメント「サードウェーブ」にもひと役買っていることも興味深いものです。これら北欧の国々は、1人あたり、世界で最も多くコーヒーを飲んでいます。コーヒーはドリップ式がメインで、原料の豆も比較的高級品志向です。水質がいいため、コーヒー本来の酸味が引き立ち、おいしいコーヒーが飲めるといわれています。そのため、国民が多くコーヒーを飲む理由なのでしょう。

    <アメリカ>
    1962年をピークとしてコーヒー消費が激減しましたがその後見事に回復し、消費総量は世界第1位です。ところで、薄いコーヒーをさす「アメリカンコーヒー」という言葉があります。アメリカがイギリスの植民地だった時代、重税に苦しむ人たちが「ボストン茶会事件」(イギリスの重税に抗議して東インド会社の茶箱をボストン湾に投げ捨てた事件)を起こします。そのため紅茶の輸入がとだえ、薄く淹れたコーヒーを紅茶の代わりに飲むようになった、水質の問題から豆を浅煎りにしたため薄いコーヒーが生まれた、などといわれています。

    <ラテンアメリカ>

    ブラジル
    もともとブラジルの主力産業は砂糖生産でしたが、1750年にフランス植民地のギアナからコーヒーがもたらされ栽培がはじまり、20世紀初頭には世界のコーヒー生産の80%までを担うようになり、いまや世界一のコーヒー生産国になりました。ブラジルには「カフェジーニョ」(小さなカップという意味)という独特のコーヒーの飲み方があります。これは、デミタス風の小さなカップに注いぎ、砂糖をたっぷり加えてそのまますするものです。砂糖をセーブする動きもありますが、これを生活の中で1日何杯となく飲みます。家庭やホテルではカフェジーニョが主流ですが、都市部を中心にエスプレッソやドリップのコーヒーも広まっています。

    コロンビア
    ブラジルに遅れ、18世紀後半になってからコーヒー栽培がはじまりました。昭和の時代には、コロンビアのコーヒーは「マイルドの王様」といわれ、現在も「コロンビアスプレモ」という高品質のコーヒーが人気です。国内では、輸出格外のものを深煎りして飲むことが多いようです。

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