コーヒーのアレンジ

歴史から見るコーヒーの飲み方・お国柄

    その昔、イスラム文化圏で飲まれるようになり、ヨーロッパへ伝播したコーヒー。その途中、エジプトで“砂糖”、オランダやフランスでミルクと出合い、キリスト教国へ広がっていきました。

    飲料としてのコーヒーは、生誕地アラビアでは「カーファ」と呼ばれており、これがヨーロッパで「カフィー」「コフィ」となったといわれています。いわゆるロマンス語地域(ヨーロッパ南部・西部)やドイツでは「カフェ」となり、イギリスやオランダでは「コフィ」、ロシアでは「コフェ」となりました。

    コーヒーの名前が各地で変わっていったように、コーヒーの飲み方も現地でさまざまなスタイルにアレンジされて定着していきました。いまでは、国・地域によってコーヒーの飲み方に“お国柄”が歴然と感じられるようになりました。これは、国民性や気候・風土だけでなく、政治や歴史、社会、コーヒー豆の生産国との関係など、さまざまな要因が影響したと思われます。

    では、各国のコーヒー文化を“歴史”も踏まえて見てみましょう。

    <ヨーロッパ>

    ドイツ
    ドイツの人は日常的にとにかく頻繁にコーヒーを飲みます。歴史的には、東アフリカを植民地にして、大規模なプランテーションによるコーヒー生産をしていたため、高品質のものが手に入るという背景があるからでしょう。水質は硬質のため、

    フランス
    ベトナムやカンボジアを植民地にしていたため、これらの地域からロブスタ種を多く輸入している時代がありました。かなり深く焙煎した豆を「フレンチロースト」と呼ぶことからも、フランスは深煎りコーヒーの国。フランスの朝食は、深煎り豆で淹れたコーヒーとホットミルクを半々ずつカップに注いで作る「カフェ・オ・レ」とクロワッサンが欠かせません。カフェでは、ドリップコーヒーのほか、イタリア生まれのエスプレッソも目につくようになった。

    イタリア
    フランスのナポレオンは、イギリス製品をボイコットするために「大陸封鎖令」を発令し、イタリア国内にコーヒー豆が入らなくなりました。そこで、少量のコーヒー豆で淹れられるエスプレッソという方法が編み出されました。世界トップレベルの深さに煎った豆をごく細かく挽いて高圧抽出します。豆は、表面にコーヒーオイルがギラギラと浮き出すほど深く、この焙煎度を「イタリアンロースト」と呼ぶようになりました。コーヒーカップには、通常の2分の1サイズの「デミタスカップ」を使用するのが一般的です。

    スイス
    1930年、スイスの大手食品メーカーのネスレは、コーヒー豆の過剰生産からくる深刻な値下がりを打破するために、ブラジル政府から豆の保存方法の開発を要請したことをきっかけにインスタントコーヒーが誕生しました。とはいえ、国民はドリップ式のコーヒーを中心に、イタリア生まれのエスプレッソも好評となっています。

    ベルギー
    深煎りだが、軽いコーヒー(昔は煎り上がり時に砂糖を混ぜカルメラ色を添加していた)。ワンカップ分カートリッジにしたフィルターが普及している。

    イギリス
    ヨーロッパには紅茶より先にコーヒーが伝わっていましたが、ポルトガルからイギリスに嫁いだ王女キャサリンが紅茶と砂糖を持ち込んだことから、イギリスでの紅茶文化が発展しました。ですが、戦後は若者が紅茶よりコーヒーを好むようになり、イタリア生まれのエスプレッソもイギリス人の日常に浸透してきています。

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