コーヒーの歴史と製法

ロンドンのコーヒーハウスの歴史と特徴【イギリスの文化を紐解く】

ロンドンのコーヒーハウスをご存じですか?

コーヒーハウスとは読んで字のごとく、コーヒーを飲ませるカフェ、喫茶店ですが、それだけではありません。社交場の機能も兼ね、さまざまなカルチャーの発信基地となるなど大きな社会的役割を果しました。

そんなコーヒーハウスの歴史をひもといていきましょう。

イスタンブールからイギリスへコーヒーハウスが伝わる

コーヒーハウスが最初に誕生したのは、東西の文明が交わる町、コンスタンティノープル。現代のイスタンブールです。コーヒーハウスはイギリスに伝わり、1650年オックスフォードに、イギリス初のコーヒーハウスが誕生しました。

オックスフォードといえば大学の町。コーヒーは学生を魅了し、学業そっちのけでコーヒーハウスに入り浸る学生も少なくなかったようです。

続いてケンブリッジやロンドンにもコーヒーハウスができ、1656年にはフリート・ストリートに、虹の看板を掲げた『レインボー』というコーヒーハウスが誕生し、法律家たちで賑わいました。

このように各地に生まれたコーヒーハウスは、王政復古後にはものすごいスピードで増加していきます。イギリスは紅茶の国として知られていますが、コーヒーハウスが盛況の時代はまさにコーヒー大国だったのです。

コーヒーハウスの特徴

コーヒーハウスがイギリスで人気になった理由を考えてみよう。

理由のひとつは、イスラムを起源とするコーヒーのエキゾチックな魅力でしょう。当時は現在のドリップやエスプレッソとはまったく異なる「トルココーヒー」。コーヒーの粉ごと鍋で沸かしたものは、イギリスの人たちの目には奇異に映りつつも、独特のいい香りに大いに魅了されたことでしょう。

また別の理由として、宗教的な価値観もありそうです。つまり、酒よりもコーヒーというノン・アルコールの飲み物のほうが好ましいと考えられたこともあるでしょう。その一方で、コーヒーが人気となれば、ビールなどのアルコールで商売するパブの経営者は苦々しい思いをしたことでしょう。

とはいえ、コーヒーハウスは、人々の社交場として広く受け入れられ、大いに繁盛しました。まだ一般の人の家は狭くて寒く客を呼んでもてなすのはなかなか難しかった時代、人を呼んでおしゃべりに興じるためにも、コーヒーハウスは実に便利な集いの場であったのです。これは、四畳一間のアパートや下宿に住み銭湯通いなどをした昭和の日本の学生も一緒です。人が来たから、「ここじゃなんだから」と近所の喫茶店(純喫茶)に行って積もる話をする……というわけです。

また、コーヒーハウスは基本的に誰でも入れます。女性は入店不可のため、男性の社交場所ということになります。料金も安く、コーヒー1杯1ペニー。これだけ払えば、どれだけ居座っても文句は言われません。ちなみに、女性不可ということと、亭主がコーヒーハウスに入り浸って家庭を顧みない、ということにより、女性たちが政府に陳情したというエピソードも振るっています。

コーヒーハウスのメニュー構成

コーヒーハウスは、飲み物のメインはもちろんコーヒー。ですが、ココアやハーブティーもありました。イギリスといえば紅茶の国ですが、紅茶がメニューに登場するのはあとのことです。パブとの競合という観点から、メニューはすべてノン・アルコールというのが大きな特徴です。また、同様の事情から飲み物だけで食事も出しませんでした。

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