コーヒーのアレンジ

ドイツといえばコーヒー? ビール?

    ドイツ人といえばビールとソーセージを想像する方が多いかも知れませんが、ドイツは実は、コーヒー好きの国。また、コーヒーと合わせてスイーツを楽しむのも好きな人たちでもあります。

    イギリス人がコーヒーを持ち込む

    コーヒーがドイツに紹介されたのは1670年ごろのこと。イギリス商人がハンブルクに最初のコーヒー・ハウスを、また1712年にはベルリンにも新たな店を開きました。その当時コーヒー豆の供給は、北ドイツには主にイギリスから、南ドイツにはイタリアからなされました。

    18世紀後半にはコーヒーが大衆化し、ビールに代わって家庭の食卓の定番となりつつありました。そんな折、フレデリック大王が「コーヒー禁止令」を布告しました。フレデリック自身はコーヒー愛飲家でしたが、ドイツには植民地がないためコーヒー消費量の増加は通貨の海外流出につながります。また、国産ビールの生産量が減っていたので、ビール産業育成という目的もありました。フレデリックは医者を動員してコーヒーの有害性を国民に訴えたり、女性にコーヒーは悪いと吹聴したりと、さまざまな手を尽くします。

    そんな中で、成長を遂げたのが「代用コーヒー」。植物の根やハーブ、実や種などを焙煎して粉に挽いてコーヒーに似せたエキスを抽出するものですが、特にコーヒーに似た香ばしさをもつ「チコリ・コーヒー」は人気を集めたといいます。

    焙煎ももちろん禁止されました。貴族や官僚など以外は、直営の焙煎施設以外での焙煎を禁止し、特定の上流階級だけ高額の納入金を払うことを条件に焙煎権を与えました。当然、一般庶民は焙煎権どころか、コーヒーを飲むことさえ許されなかったのです。無許可焙煎は次々に摘発されていきました。

    20年余りに渡ってこの禁止令は続きましたが、市民は負けることなく、不当な圧力に抵抗し続け、ドイツ国民はコーヒーを守り切りました。コーヒーの魔性の味を知った以上は、禁止されたとしても、なんとしてでも飲みたくなるものなのでしょう。

    ドイツ人はコーヒーとスイーツが好き

    現在ドイツはとにかくコーヒーをよく飲むコーヒー大国。朝・昼・夜を問わず1日に何度も、自宅で家族とコーヒーを飲む習慣があるそうです。もちろんカフェも人気で、1686年創業とドイツ最古歴史をもつ『カフェ・プリンツェス』も現存。1676年にレーゲンスブルクで最初のチョコレートをつくったり、帝国議会後のお茶の席にコーヒーとスイーツを提供するなど、スイーツも評判です。

    コーヒー抽出に欠かせないドリッパーはなんとドイツ発祥。そのはじまりは、ドイツの主婦・メリタ夫人が「よりおいしく、手軽に」という思いで、1908年開発したものです。それまでの布や金網に代わる抽出道具としては画期的で、いまでは世界中に広まっています。コーヒーのスタイルは基本的にはドリップコーヒーがメインですが、近年ではイタリア発のエスプレッソやカプセルタイプのコーヒーマシンも普及していて、家庭ではエスプレツソマシンを使っている人も多いそうです。

    コーヒー豆の品質・水準は高めで、「ジャーマンロースト」という焙煎度合いを示す言葉があるように、中煎り程度がスタンダードです。コクのある味わいで、日本人のコーヒーの好みと近いものがあります。

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