2014年4月、パリから日本に初上陸してコーヒーファンを騒然とさせた『COUTUME(クチューム)』の日本1号店。パリといえば、カフェオレ&クロワッサンというスタイルを想像しますが、実はパリでもサードウェーブ系のカフェが流行中だそう。
そんなパリのコーヒーカルチャーを牽引するクチュームの青山店が2016年4月8日、移転リニューアルオープンし話題を呼んでいます。
目次
クチュームってどんな店?
クチュームとは、フランス語で「習慣」という意味。美食の街・パリにサードウェーブコーヒーを根づかせた先進的なカフェです。2014年に青山に1号店を出店し、現在はフランスに3店舗、日本に3店舗(東京・青山、東京・二子玉川、大阪・梅田)を展開しています。
土づくりから栽培、収穫までこだわりをもつ農園だけと取り引きをし、豆の焙煎は本来の味わいを損なわないための浅煎り、豆ごとに変える抽出方法など、すべての工程に妥協しないスタイルが身上。フランス国内の多くの星つきレストランからの信頼が厚く、フランスの人々から高い評価をされています。
同じ青山の地で新装開店
今回のクチューム青山店リニューアルでは、本国パリのコーヒーカルチャーを踏襲し、コーヒーとのペアリングを楽しむスイーツ&ミール(フード)を充実させました。
なかでも目玉は、2014年青山店オープン当時に大注目を集めた「エクレア」が復刻版として登場。味は現在5種類で、バニラエクレア、キャラメルエクレア、抹茶エクレア、クチュームエクレア、季節のエクレア(メニュー名は仮称)となっています。
これらを、スタッフがテイスティングを重ねて組み合わせを考えたペアリングのセットとして新メニューとして登場させることになりました。
スチームパンクからコーヒーショットへ
クチュームでは、「スチームパンク」という抽出方法が名物でした。スチームパンクの抽出マシンは、日本に数台しか導入されていないアメリカ生まれの特殊なもの。抽出の原理は、サイフォンとフレンチプレスの原理を掛け合わせたような独特の方法です。
ですが、今回のリニューアルで、スチームパンクからさらに進化した「コーヒーショット」という抽出方法に変わりました。
▲エスプレッソのマシンを改造して使用。
ハンドルを木製のものに変えるなどの工夫もなされています。
このマシンからコーヒーショットの一杯が生み出されるのです。
コーヒーショットには、エスプレッソマシンを改造したマシンを使います。北欧をはじめ、世界中で注目されはじめている抽出方法です。なんでも、「2013年仏バリスタチャンピオンシップ2位に入賞した、本国のトップバリスタが監修した」という触れ込みからも期待が高まります。
さて、肝心の味は……?
ズバリ、エスプレッソとハンドドリップの“いいとこどり”のような感じです。ドリップコーヒーのようなピュアなフレーバーがありながら、ドリップだとフィルターに吸い取られてしまうコーヒーオイルが水面に浮いていてコクや深みも十分です。
▲コーヒーにはカードが添えられ、生産国や農園などの情報が細かく書かれています。
添えられたエクレアは手前はキャラメル、奥はバニラ。
※いずれも試食用のサイズ、盛りつけとなっています。
添えられたエクレアをひと口いただき、その余韻を楽しみながらコーヒーをひと口……と、抜群のペアリングでした!
※写真はすべて筆者撮影。二次使用等を禁止します。
初めて買うのによいコーヒーミルとは
コーヒーの香りと味は、7割ほどが粉にしたときに失われ始めるといいます。
せっかくだから、焙煎したての豆を買い、家で挽いておいしく飲みたいですよね。ですが、今やいろいろなミルが出ていて、どれを買ったらいいかわからないですよね。
この記事では初心者でも扱いやすいコーヒーミルの特徴と、それをおさえた上でおすすめできるコーヒーミルを紹介いたします。
オススメできる手動コーヒーミルの特徴
●豆を挽くのに力がいらない
精度の低いミルの場合、挽いている最中にぐらぐらしてしまい、手も疲れますし挽くのに時間がかかります。できるだけ、挽きやすいモデルを選びましょう。
挽きやすいミルは、欠陥のある電動ミルよりも豆を早く挽くことができます。
●豆を入れるホッパー部分に蓋がある
手動のミルには、上が空いているタイプとそうでないタイプがあります。
上があいているタイプは豆を挽いた時、破片が飛び散って机を汚してしまいやすくオススメできません。できるだけ上に蓋ができるものを選びましょう。
オススメできる電動コーヒーミルの特徴
●プロペラ式の刃のものを避ける
プロペラ式の刃がついているモデル(中にプロペラの形をした2枚の刃が入っている)は安いですが、挽き具合の微調整が効かず、また挽いている最中に豆が飛び散って挽くまでに時間がかかってしまいます。できるだけ、プロペラ式は避けましょう。
●設置スペースに合わせたものを選ぶ
電動ミルはコンパクトなモデルもいくつか出ているので、場所をとらないモデルも選べます。スペースに余裕があれば大きくカッコ良いモデルも良いかもしれません。
価格も抑えめなオススメミルの紹介
・雰囲気も素敵な「カリタ ドームミル」
カリタのドームミルは、豆を入れる場所に蓋をすることができるようになっております。この構造のおかげで、豆をひいた時に破片や細かい粉が飛び散りません。上のドーム部分は鋳鉄でできており、風合いでも楽しませてくれます。
重心も比較的ぶれにくく挽いていて疲れにくいです。価格も2000円半ばか、それ以下で買えるのでお手頃です。
・コンパクトな「ポーレックス セラミックコーヒーミル」
企画から生産までを日本国内で行う「ポーレックス」のコーヒーミルです。刃がセラミックなので、丸洗いできてメンテナンスがしやすく、さらにパーツごとでの販売も行っているので万が一の時も安心です。
何より、このミルの一番の利点は、場所をとらない事。アウトドアにも持って行きやすい大きさです。挽いている時の安定性はカリタには劣りますが、慣れれば作りの悪いミルよりも扱いやすいです。
・手頃な電動ミル「メリタ パーフェクトタッチII」
値段が安く、挽き具合も細かく調整できるミルです。少々動作音が大きいのが難点ですが、場所をとらない大きさで使いやすいです。
何より価格が4,000円前後と電動にしてはかなりお手頃です。また、刃が臼式で豆をすりつぶしながら確実に挽いてくれます。同社の「セレクトグラインド」はこのミルよりも価格は安いですが、刃がプロペラ式で豆を挽きづらいです。
・エスプレッソ用の極細挽きにも対応「DeLonghi(デロンギ) コーヒーグラインダー KG364J」
エスプレッソメーカーで有名なデロンギのコーヒーミルです。コニカル式の刃を採用しており、エスプレッソ用の極細挽きが得意です。値段も極細挽きができるミルの中では10,000円を切っており、精度・動作音ともに、ワンランク上です。
上の刃が取り外せる構造になっているため、掃除は「パーフェクトタッチII」と比べるとかなりしやすいです。
いかがでしたでしょうか?
どれを買おうか迷っている人の助けになれば幸いです。
また、この中にないデザイン性の高いミルもありますので、気をつけるべきポイントだけ抑え、見て気に入ったミルを買うのもよいと思います。