ブラジルとは
生産量、輸出量ナンバーワンを誇るブラジル。約300年前にエチオピアから苗木が渡ってから、100年後には世界一のコーヒー大国に上り詰めました。7~8割がアラビカ種という全体的な品質の良さが評価され、様々なブレンドのベースとしても愛されています。
世界のコーヒー生産量のほぼ3/1を担うブラジルコーヒーですが、主にアメリカの企業が主導になって生産が行われています。
ブラジルの産地
主に気候や豊かな土壌、地形に恵まれているパラナ州、サンパウロ州、ミナスジェライス州が多くのコーヒー豆の生産をしています。空気が乾燥している6~9月にかけてが収穫期です。
ブラジルの味覚とコク
苦み、酸味、甘味など、全体的なバランスが良いのが特長です。世界で親しまれているだけあって、安定感のあるポピュラーなコーヒーです。日本人の口に合いやすく、他の豆をしっかりと引き立たせてくれるのも、ブレンドによく使われている所以かもしれませんね。
日本の22倍ほどの国土を持つブラジルでは、その地方ごとに少しづつ風味が変わるので飲み比べてみても面白いですよ。
ブラジルの生豆色
黄色と緑が強めのグレーグリーンをしています。
ブラジルの豆質
サンマリノやセラードなどはよく膨らみ、粒ぞろいも良いのですが、サントスは水分量にばらつきがあるようで煎り上りにすこしムラが出来ることもあるようです。
しかし全体的には欠点豆も多くなく、焙煎の難易度も高くないので使いやすい豆だと言えますね。
ブラジルの香り
ナッツを思わせるような、甘く香ばしい香りが特長です。透明感のある華やかな香りが口に広がります。
ブラジルの焙煎方法
深く煎ってしまうと苦みが一気に出てしまいます。香ばしい香りと、酸味と苦みのバランスが引き立つ、浅めから中煎りくらいがオススメです。
ブラジルの品質
ブラジルでは等級をスクリーンを用いて豆の大きさを分けたり、欠点豆の少なさをチェックしたり、人間の味覚や嗅覚で判断するカップテストで決めています。欠点豆のチェックでは、300g中に虫食いや熟していない豆がどれだけあるかを判断します。少ないほうから、No.2~No.8まで等級がつけられるのですが、No.1は欠点豆が1つもないことと考えられているので、一番ランクが高いものでもNo.2とされています。
ブラジルの価格
100g300円ほどから手に入るものもあります。ブラジルコーヒーの中でも最もポピュラーなサントスなどは量産されているので安価で購入できるのが特徴です。普段使いのコーヒーや、ブレンドのベースとしてあるといいですね。
ブラジルの入れ方
深煎りにした苦みとは別のブラジルらしいほろ苦さを味わいたいですね。ネルドリップやペーパードリップでしっかり基本の入れ方で淹れれば美味しく頂けます。ブラジルは柔らかい豆質なので、お湯をよく吸って広がりやすい特徴があります。お湯を注いだ時の泡があまり広がらないようにするのが美味しいブラジルの入れ方です。ブラジルは蒸らしで味が変わるので、しっかり蒸らすのがコツです。
ブラジルではエスプレッソにして、たっぷりのお砂糖を入れてコーヒーを飲むそうです。たまには本場流を試してみるのもいかがでしょうか?