コーヒー豆の種類

コーヒー“品種”の話

コーヒーの仲間の植物は、世界に現在数十~数百あり、世界中でコーヒーとして飲まれるのは「アラビカ種」「ロブスタ種(カネフォラ種)」「リベリア種」の3つといわれています。

日本人にもっともなじみがあるのがアラビカ種です。ロブスタ種は安価に取り引きされるもので、缶コーヒーやインスタントコーヒーなどに使われることが多いです。日本で豆として一般的に流通しているのはアラビカ種で、ロブスタ種よりも高価なものです。

本稿では、これらのことを踏まえ、知っておくとコーヒーがさらに楽しくなる品種の話をします。

アラビカ種とは?

アフリカのエチオピアが原産といわれています。カフェで飲むもの、スーパーや焙煎屋さんで豆として出回っているものはほとんどこのアラビカ種です。味、香りともに優れており、きれいな酸味を感じさせます。ただ、これらの魅力と引き換えに、低温や高温、多雨や小雨など環境の変化や、病害虫に弱いのが栽培上の泣きどころ。

アラビカ種の具体的な品種の一部を以下に列記します。
これぐらいの種類を頭に入れておくと、焙煎屋さんで “銘柄指名買い”ができたり、コーヒー専門店で“ストレートで名指し注文”ができたりするようになります!

ティピカ……アラビカ種の二大品種のひとつ。日本やヨーロッパで好まれる。
ブルボン……アラビカ種の二大品種のひとつ。ティピカの突然変異種。
カトゥーラ……ブルボン種の突然変異種。小粒だが味がよく人気がある。
ゲイシャ……エチオピアで発見された在来種。突然変異や自然交配を繰り返して生まれたとされる。パナマのエスメラルダ農園のゲイシャは史上最高値をつけたことも。
ムンド・ノーボ……ブルボン種とスマトラ種の自然交配種。
パカマラ……エル・サルバドルで生まれた人工交配種。

ロブスタ種とは?

カネフォラ種の中の栽培品種がロブスタ種です。アフリカのコンゴが原産といわれています。安価なレギュラーコーヒー用に出回っています。インスタントコーヒーや缶コーヒーなどの原料になることもあります。栽培は比較的容易で、1本の木からの収量も多いです。味は、酸味がなくカフェイン成分が多く苦味が強めで、独特のクセが出やすいです。

リベリカ種とは?

西アフリカ原産種で、主要生産国はリベリア。生産量が極めて少なく、日本ではほとんど出回りません。

ロブスタ種は劣るものなのか?

安価なもの、味はいまいちなどといわれますが、需要がないわけではありません。たとえば、ドリップコーヒーではなくエスプレッソの本場イタリアでは、アラビカ種とロブスタ種を混ぜて使うのが好まれるといわれます。コーヒーは嗜好品なので、どれが一番おいしい、何が正解ということはありません。中高年のコーヒーファンの中には「昔ながらのコーヒーの香りが好きだから」という理由でロブスタ種を好む人もいるようです。

また、ロブスタの生産量が多いのはベトナムですが、こちらでは濃いめに抽出したコーヒーに甘いコンデンスミルクを入れて飲むコーヒーがしゅりゅです。このスタイルにはやはり、ミルクを入れても風味が薄まらないロブスタ種がぴったりと合うのです。ちなみにベトナムは、アメリカに次いで世界第二位のコーヒー大国です。

まとめ

ざっとコーヒーの品種を説明してきましたが、全貌がぼんやりと見えてきましたか? 世界にはまだまだ魅力的なコーヒーの生産者がいて、すばらしいコーヒーが今後どんどん出回ってくるはずです。広がる一方のコーヒーの世界から目が離せません。

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