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カリビアンモカとは
カリブ海に浮かぶイスパニョラ島の東2/3を占めているのがドミニカ共和国です。面積は日本の九州と沖縄を合わせたくらいの広さです。標高2000m級の山々が連なる国で、山岳地帯では盛んにコーヒー栽培が行われています。17世紀にティピカ種の苗が移植されたのがきっかけとなり、現在では主にアラビカ種を栽培しています。
ドミニカコーヒーにはプリンセサ、カリビアンクイーンなどの有名な銘柄がいくつかあり、このページではその中の一つのカリビアンモカをご紹介したいと思います。このコーヒーはかの有名なコロンブスが愛したコーヒーだそうで、ドミニカの政府が栽培に力を入れているコーヒーなんですよ。
カリビアンモカの産地
島の北部にあるモカ地区という高地で、有機栽培で育てられています。収穫期は9月から2月ごろまでです。標高は約1200~2000mほどで、日当たりがよく、昼夜の温度差が激しいために美味しいコーヒー豆が育ちます。
元々生産量があまり多くなく、年間60~70万袋ほどの生産量なのですが、その中のほとんどが国内で消費されたのちヨーロッパに輸出されています。そのため希少性が高く、日本には年間2000~3000袋ほどしか入ってきません。
カリビアンモカの味覚とコク
苦みがほとんどなく、柔らかな酸味と甘みのハーモニーが楽しめるコーヒーです。どちらかというとすっきりとした味わいですが口当たりが優しく、コク深さが広がるのが特長です。全体の味のバランスが良く、特徴的な風味があるのでブレンドに加えるのにも向いています。
カリビアンモカの生豆色
黄色みが強いグレーグリーンをしています。
カリビアンモカの豆質
平たく大粒で煎り上りもふくらみが良く、色合いも美しいのが特徴です。少ししっとりとした質感で、粒ぞろいがいいことと欠点豆が少ないことがポイントです。
カリビアンモカの香り
軽やかな甘い香りと、カリブ海で生まれたコーヒー特有の爽やかさが感じられる香りです。上品で華やかな香りはドミニカコーヒーの最高級ランクの名に恥じないかぐわしさです。
カリビアンモカのロースト方法
ミディアムローストではキャラメルのような甘く香ばしい香りが楽しめますが、少し渋みが残ってしまうのでハイローストがオススメです。さらに香ばしさが出て、味に重厚感が出てきます。深めがお好きな方はシティローストもお試しください。香りが飛びにくいので、深めに煎っても美味しく頂けますよ。
カリビアンモカの品質
ティピカ種でとても大粒なのが特長で、焙煎するとブルーマウンテンと見分けがつかなくなりそうなほどの品質の高さは、ブルーマウンテンにも匹敵するとの声もあります。ドミニカ共和国の農務省が太鼓判を押したプレミアムコーヒーです。最上級がAAAとされています。
カリビアンモカの価格
100g600円ほどから手に入ります。ブレンドなら100g300円ほどから。高級豆なので普段使いにはちょっぴり贅沢ですが、ブレンドなら気軽に楽しめますね。
カリビアンモカの入れ方
ペーパードリップでも十分に美味しく淹れられるのですが、粗びきでプレスで抽出するのもオススメです。他の豆とブレンドにして細挽きで水出しコーヒーにしてもいいですね。