コーヒーの歴史と製法

世界のコーヒーの原種はたったの三つ

現在、世界に流通しているコーヒーの種類は、銘柄にすると200種類以上とされています。新しい銘柄が生まれると同時に消えてしまう銘柄もあるので、正確な数ははっきりしていません。しかし数100種類の銘柄があっても、そのもとをたどっていけば、たった3つの原種に行き着きます。それが次の3原種です。

①アラビカ種

②ロブスタ種

③リベリカ種

それぞれを説明していきましょう。

①アラビカ種

アラビアン・コーヒーとも呼ばれます。エチオピアの高地が原産地で、歴史に残っているなかでは、人類が最初に利用したコーヒーです。アラビアからアフリカ、中南米、南アジア、東南アジアへと世界中に広がりました。現在、コーヒー生産地のほとんどで栽培されて、世界で生産されるコーヒーの70から80パーセントを占めています。

香り、味とも3原種の中ではもっとも優れています。しかし病害虫に弱いという欠点があります。病気は農園の全体、あるいは生産地一帯に広がりますから、コーヒーの木が病気になるということは、栽培する農園だけではなく、その国の経済にまで影響を及ぼす深刻な問題です。

銘柄では、高級銘柄のブルーマウンテン、ハワイ・コナをはじめ、ストレートで飲まれるコーヒーの銘柄はほとんどすべてがこのアラビカ種です。

②ロブスタ種

1898年にアフリカのコンゴで発見されました。ワイルド・コンゴ・コーヒーとも呼ばれます。現在の生産国はアフリカ、ベトナム、インドネシアなどで、世界のコーヒーの20から30パーセントです。味は酸味が乏しく、苦みが強いのが特徴。形はアラビカ種よりも丸みをおびています。ロブスタの名は英語で「丈夫」を意味するrobustからとられたとされていて、病気に強いとされています。そのため病気で全滅した農園で、アラビカ種の代わりに植えられてきたという歴史があります。

コーヒーの木、一本あたりの収穫量がアラビカ種に比べると多くて、アラビカ種よりも低い価格で取引されます。インスタント・コーヒー、缶コーヒーの大部分に使われるのがこのロブスタ種です。そのほかでは価格調整のためにブレンドに使われるのがもっぱらで、コーヒー・チェーン、たとえばSTARBUCKS、ドトールのブレンド・コーヒーにも使われています。

③リベリカ種

西アフリカのリベリアが原産で、スリナム、ベトナムなどで栽培、生産されていますが、生産量はごくわずか。三種の中では栽培がもっとも容易ですが、樹木1本あたりの収穫量も少なく、小規模に生産されているケースがほとんどです。苦みが強いコーヒーで、日本には商業ベースでは輸入されていません。

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