コーヒーの歴史と製法

ペーパーに負けるな! ネルドリップの復権。

    「おうちでコーヒーをおいしく淹れてみよう」と思いたったとします。いまは全国どこでも流通がよくなったので、デパートや専門店だけでなく、、アマゾンや楽天などのネット通販サイトでも、専門性の高い器具や高品質の豆が買えるようになりました。ところで、器具とひと言で言っても、手軽かつ奥深い「ペーパードリップ」、ネルの布で豆を漉す「ネルドリップ」や、紅茶のように粉をプレスする「フレンチプレス」などいろいろあります。

    もっとも手軽で器具の価格が安いことから、さしあたってはペーパードリップがおすすめです。ペーパードリップでの抽出に習熟してきたら、「ネルドリップ」の世界へ足を踏み入れてください。

    はじめての人がやると、サーッと湯が豆を素通りするだけで、飲んでみると味が薄い……そんな失敗コーヒーになってしまうはずです。そこでまず、「ネルドリップは見た目の手軽さとは裏腹に、案外テクニックや慣れが要求される淹れ方なのだ」ということを認識する必要があります! その代わり、ペーパードリップでは得られないコクや深みのあるコーヒーを淹れられるようになります。

    ここからは、ネルドリップで淹れるためのコツをいくつか列記します。

    ★勢いよく湯を注ぎ込んではダメ!
    お湯は少しずつ加え、粉を蒸らすようにしながら注ぎましょう。

    ★ネルドリップはなるべく大人数分を一度に淹れる
    ネルドリップでコーヒーを淹れる店では、20~30人分を一気に淹れて、注文を受けてから人数分を温め直しているようです。

    ★粉の量を惜しんではダメ!
    一般に1人分は8~10グラムといわれていますが、15グラムぐらいは使ってみてください。場合によっては、1人分20gまでいってもいいぐらいです。

    ★3人分以上を一度にドリップ
    ネルドリップの場合は、多めの量を淹れることでコクやうまみが存分に抽出できるといわれています。カフェや喫茶店では、10~20人分ぐらいまとめてドリップし、注文を受けてから温め直すシステムにしているところが多いようです。家庭では、一度に飲み切れず保存する場合は、麦茶用のガラスポットなどに移して冷蔵庫に入れて冷やしておけば、温め直してまた飲むことができます。

    ★お湯は少しずつ落とす
    しっかり沸騰させたお湯を、お湯さし(ドリップポット)に移し、粉のひと粒ひと粒の表面にまんべんなく当てるようなイメージでやるとよいでしょう。お湯は少量ずつを垂らすように入れます。新鮮な豆、挽きたての豆は、またたくまに炭酸ガスを発生してふくらんできます。

    ★お湯は最初は中央に落とす
    最初は粉のまんなかあたりを狙ってお湯を落としていきます。それから周縁部のほうにお湯を落とし、またまんなかへ戻る……この動作を何度も繰り返してやっていきます。小さな泡が立ってくるのはアクではないのですくいとらなくてもOKです。

    ネルフィルターのメンテナンス
    ネルドリップの場合は使い捨てのペーパーフィルターと違って、ネルのフィルターのお手入れが必要になります。といっても、全体をたっぷりと水に浸けてから冷蔵庫に保管します。その後、水は毎日取り替えて新鮮な状態に保ちましょう。ネルフィルターは、一度使いはじめたら乾燥させるのは厳禁なのです。

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