コーヒーの歴史と製法

ドリップコーヒーに人気の道具ランキングと缶コーヒーの歴史

初めてそろえる人のためのおすすめのハンドドリップの器具は?

数年前のコーヒーブームのおかげもあってか、最近、ハンドドリップ用のコーヒー器具が色々と増えてきております。
「これから家でハンドドリップを始めよう!」と思っている方に、ある程度お手頃で、おすすめしたいドリップポットとドリッパーをはじめ、ハンドドリップに必要な器具を列挙いたします。

初心者にお勧めのドリップポット:「きゅうすスキッター」でどんなポットでも万能に!

ドリップポットは、お使いのコンロで加熱が可能な素材のものを選んでください。IHの場合は、対応器具も限られてきます。
ヤカンではさすがに注ぎづらいので、ホーローでできたコーヒー用ポットか細口のステンレスのポットをご用意ください。見た目が気に入ったものであれば、何でも良いです。
無難なのは、「ハリオ ドリップケトル・ヴォーノ」や、これに似た形のもう少しお手頃なポットでもOKです。
ドリップポットと一緒に、200円前後で買える「きゅうすスキッター」をご用意ください。これはポットの先につけることができる金属製のパーツで、これを装着することでお湯の出が非常に細くなり、初心者でもお湯のコントロールがしやすくなります。ポットは何でも良いと言ったのは、これが理由です。

初心者にお勧めのドリッパー:味が安定する「カリタ ウェーブドリッパー」か、安くてコツをつかめば扱いやすい「KEY クリスタルドリッパー」

ドリッパーにはお勧めできる商品が二つあります。
一つ目は「カリタ ウェーブドリッパー」。独特のカップケーキのような波打った形の濾紙を使うドリッパーで、安定してお湯を注げなくても波打っている構造でお湯の抽出量を調整してくれる優れものです。ガラスとステンレスの2つのモデルがあり、どちらもお湯の温度を保ちやすい素材となっており、お勧めです。おおよそ2200円前後と値が張る事と、専用の濾紙しか使えないのが難点です。

二つ目は「KEY クリスタルドリッパー」です。クリスタルドリッパーは円錐形のドリッパーで、側面にある凸凹によってお湯の速度をコントロールして抽出が可能です。ポリカーボネート製で割れず、気軽に使えます。「ハリオ」や「コーノ」のドリッパーで採用されている円錐形のため、ウェーブドリッパーと比べるとコントロールで多少味の幅が広がります。
一般的な円錐形のコーヒーフィルターが使用可能です。価格も600円前後とお手頃です。ポリカーボネートなので、コーヒーの油分がしみこみやすいのが欠点でしょうか。

その他、必要なものとお勧めのモデル:コーヒーサーバー、コーヒーミルなど

手軽に淹れるならドリッパーを直接カップの上に置いて淹れることもできますが、ご自宅に友人を招いたり、家族でコーヒーを飲みたいという方はコーヒーサーバーを買っておくことをお勧めいたします。
「ハリオ V60コーヒーサーバー」は、1杯から分量をはかることができ、また蓋をしたまま電子レンジで再加熱することができます。
もし、自分で豆を挽いて淹れたい方はミルの購入も忘れずに。「ハリオ セラミックミル スリム」は場所を取らず、メンテナンスもしやすい手動のミルで、価格も2000円前後とかなりお手頃です。

初心者におすすめできる道具を列挙いたしました。
ドリップに慣れてきたら、徐々に道具を増やしていくと、さらに奥の深いコーヒーの世界が広がります。

豆を挽いて丁寧にハンドドリップするのもいいですが、忙しい朝にはインスタントコーヒーが便利です。また、オフィスワーカーには缶コーヒーも欠かせません。ここでは、手軽でおいしいインスタントと缶コーヒーを俯瞰してみましょう。

インスタント=ソリュブル

「インスタントコーヒー」と一般に呼びならわすものは、正式名称は「ソリュブルコーヒー」。「ソリュブル」を英語で書くと「soluble」。「溶ける」という意味です。2013年に、大手食品メーカーのネスレが「インスタントコーヒーという名前をやめ、レギュラーソリュブルコーヒーという名前で新商品をリリースします」と発表しましたが、日本人にはインスタントのほうが口になじむため、その後数年経ちましたが浸透していないどころか、今後もインスタントコーヒーと呼び続けることでしょう。

さて、インスタントコーヒーがブームになったのには、それなりの理由があります。まず、品質がすぐれていること。品質とともに味、香りも抜群によくなりました。次に、簡便性。ドリッパーもサーバーもフィルターも要らず、カップとお湯があれば、練習もせず誰でも淹れられること。さらに、ライフスタイルによく合っていたこと。米からパンへ、漬物や煮物からサラダへ、と食事のほうも西洋化したため、それに合わせる飲み物としてコーヒーが日本の一般家庭に取り入れられることに抵抗はなかったでしょう。

家庭の飲み物が、茶葉を急須に入れるところからはじまるお茶から、お湯を沸かして注ぐだけのインスタントコーヒーに変わることで、家庭の主婦の家事負担軽減にもつながりました。

缶コーヒーも現れた!

日本では、古くから地域ごとの乳業メーカーがローカル色あふれるコーヒー牛乳を販売していました。そんな背景があり、昭和45年に大阪で開かれた万国博覧会(大阪万博)が開かれ、そこで注目を集めることになりました。

製造方法は、通常のレギュラーコーヒーから抽出したコーヒー成分に乳分を加えるというもの。“乳飲料コーヒー”として全国的に発売され、もともとコーヒー牛乳になじみのあった日本人はこれを歓迎したというわけです。

このようにインスタントコーヒーも缶コーヒーも、日本発信の飲み物としてはじまったことを考えると、日本人のコーヒー好きと進取の気性がうかがい知れます。

さて缶コーヒーは、高度経済成長期の追い風を受けてベスト&ロングセラー商品となりました。昭和50年には70社ものメーカーが参入し、同年には1900万ケースも売り上げた実績を記録しました。その後も、自動車の普及により道路端に自動販売機が置かれはじめ販売は堅調に推移し、昭和57年には炭酸飲料を抜いて清涼飲料のトップに躍り出ました。

缶コーヒーVSコンビニコーヒー

現在、100円前後で買えるコンビニコーヒーが活況です。また、自分で淹れるマシンに目をやればカプセルタイプのコーヒーメーカーが人気となっています。カプセルタイプのマシンだと、淹れたあとに器具を洗浄する手間が省けるうえ、カフェや喫茶店のような本格的な味を機械とカプセルまかせでつくれるという利点があります。

缶コーヒー受難の時代となりましたが、歴史と伝統ある缶コーヒーにはぜひ巻き返しを図ってほしいものです!

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