コーヒーの歴史と製法

サードウェーブ時代のブレンド再考

喫茶店やカフェの“顔”ともいえるブレンドコーヒー。スターバックスの登場により、ブレンドコーヒーの呼び名や考え方はガラリと変わりましたが、いつの時代もブレンドコーヒーは“コーヒーの代名詞”です。

何気なくいつも注文するブレンドコーヒーのことを2回に分けてお伝えします。サードウェーブやシングルオリジンなど、何かとストレートコーヒーがもてはやされる昨今ですが、店主の思いたっぷりのブレンドコーヒーもいいものですよ!

そもそもブレンドとは何か?

「ブレンドひとつください」といえば、その店のとっておきの看板商品が登場します。何気なく「ブレンド」などと呼びならわしますが、いったいブレンドとはなんなのでしょう?

そもそもコーヒーとはどのようにブレンドされているのか――その基礎的な知識をまとめてみます。

喫茶店やカフェでは、ストレートコーヒーかブレンドコーヒーの2種類がメニューの柱となっているところが多いです。その言葉通りに、「ストレートは1種類の豆、ブレンドは2種類以上の豆を混ぜ合わせている」と考えている人、多いのではないでしょうか? たしかに合っている部分もありますが、別の考え方もあります。

ブレンドの意味とは?

ブレンドの意味を考えるときに、ストレートコーヒーと対比してみると、

「ストレートは国別の味を楽しむもの。たとえばブラジルなら、多くの人が想像するような苦み走った味。その国らしい味の特徴を味わうもの」

「ブレンドは、その店らしい個性を追求したもの」「材料などのコスト面から考え出されたもの」

という違いがあります。

もちろん、喫茶店やカフェの店主がプロとして商品づくりのためにブレンドする場合と、アマチュアが趣味として味を探求するためにブレンドする場合とでは目的も意味合いも違ってきます。

プロのブレンドは商品づくりなので、コスト面も考えなければなりません。比較的安価な豆でも何種類かを組み合わせることで、それぞれの豆の持ち味が相乗効果を発揮して味の奥行やコクが強まることがあります。また、比較的回転の遅いコーヒー豆をブレンドとして使うことによって、豆の酸化や劣化がはじまる前に使いきることができるというメリットもあります。さらに、すばらしい品質のストレートコーヒーでも農産物である以上、毎年確実に、同じ味や品質を保てるわけではありません。

ブレンドとは店の魂

ストレートとブレンド、どちらもそれぞれのよさがあります。

ブレンドというと、安くて質の悪い豆をベースにしていた時代もあり、格下のものとして蔑視されたこともありましたが、現在は高品質のストレート豆を使用し、ストレートでは表現できない新しい味をつくりだす職人気質の個人店も出てきました。喫茶店やカフェでは、コーヒー豆の出来に左右されない味の一定した“定番メニュー”が求められることは多いです。それに対するひとつの回答がブレンドコーヒーなのです。

また、「ブレンド」と、ひと口でいっても、その店の店主のこだわりがギュギュっと詰まっているものなのです。さまざまな苦心や試行錯誤のの末に誕生したブレンドには、店主の思いの詰まったネーミングがなされているので、行きつけの店のブレンドコーヒー誕生エピソードを聞いてみるのもコーヒー飲みの楽しみといえるでしょう。

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