コーヒーの歴史と製法

コーヒーファンのためのエチオピア講座

コーヒーはエチオピアという国で生まれたそう。また、私たち人類のルーツもエチオピアだという話。遠い異国ながら、エチオピア、親近感がわいてきます……。

エチオピアってどんな国?

エチオピアは東アフリカの国で、正式にはエチオピア連邦民主共和国といいます。海がないこと、一度も植民地にされていないことなど、この国にまつわる意外な事実は多いのです。

さらにいうと、エチオピアは「コーヒー発祥の地」であり、「人類発祥の地」でもあるのです。なんと歴史ロマンを感じさせるエピソードなのでしょう。

コーヒー発祥の地

エチオピアはコーヒーノキ発祥の地。高原ではコーヒーの木がいまだに自生しているそうです。

この国には、高原に放牧されていたヤギが突然興奮状態になったのを不思議に思って、お坊さんと一緒にヤギを再度観察しているうちに「食べると興奮状態になる」赤い実を発見した羊飼いの伝説があります。これがコーヒー発見に関する言い伝えのひとつです。

この羊飼いの伝説は9世紀というはるか昔のことですが、21世紀の現在にいたるまで、エチオピアはたえまなく高品質のコーヒーを産出し続けているのはすごいことです。また、日本の昭和の喫茶店ブームの人気者だった「モカ」や、超高価ながらフルーツジュースのようなすばらしい酸味と香味をもつ「ゲイシャ」など、常に時代の最先端を行く人気銘柄がエチオピアで生まれているのも特筆すべきことでしょう。

エチオピア式コーヒーセレモニー

コーヒー生産国ではコーヒーより紅茶を飲む人のほうが多いといわれていますが、エチオピアは、生産国では珍しくコーヒーを飲む習慣があります。1時間以上かけて、小さなカップ3杯分しか淹れないというので、作法の丁寧さと、儀式に対する思い入れがよくわかります。

また、冠婚葬祭や人が集まる場面では、日本の茶道のようなセレモニー「カリオモン」を行います。主な手順は、摘みたての草や花を床に置いてお香を焚き、豆を洗って炒りくだいて抽出するというもの。客に香りをかがせたり、コーヒー原産国としての誇りや、コーヒーに対する畏敬の念を感じますね。この儀式は、およそ1000年ぐらい続いているというから驚きです。

人類もここで生まれた

エチオピアは人類発祥の地でもあるといわれています。

コーヒーが発生したとされるエチオピアの高原あたりは、数百年前、人類の祖先であるホモサピエンスが生まれた場所とされます。

このあたりは文字文明がなかったので、文字による記録は残されていませんが、おそらく、人類が誕生するよりも古くからコーヒーは存在していたのではないかといわれています。のちに、実を食用にし、さらに種を取り出して焙煎して炒って飲むという方法を編み出すことになります。

エチオピアで生まれ、世界中で飲まれるようになったコーヒーですが、人類がその種を炒って飲むことをしなければ、世界中に伝わることなどなかったでしょう。そういう意味からも、アラブの国からトルコ経由でヨーロッパに渡るなかで民族を結んできたコーヒーという植物の不思議さを思わずにいられません。

コーヒーから、人の営みや世界の動きが見えてくる……。

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