コーヒーの道具

円錐形ドリッパーの両巨頭! HARIO V60&コーノ式カイセツ

    コーヒーとは嗜好品であり、味覚や心理状態、習慣などの個人の問題に左右される部分が多いので、「いちばんおいしいコーヒーとはなにか?」「コーヒーをもっともおいしく淹れる方法、器具は何か?」という問いについて、明確な答えを得ることはできません。

    とはいえ、幾多のコーヒーブームを経て、ひと昔前まであまり見かけなかった“円錐形ドリッパー”をよく目にするようになってきました。その背景には、アメリカではじまった「サードウェーブ」というムーブメントがあります。サードウェーブの代名詞のようなカフェでは、たいてい円錐形。さて、どんな性能なのでしょうか?

    社会現象としてのHARIO V60

    アメリカ西海岸発の新しいコーヒーカルチャー「サードウェーブ」。豆の個性を引き出す栽培方法や焙煎、淹れ方を追求する中で、ある日本製のコーヒードリッパーの魅力が発見されました。

    それが、東京・日本橋に本社を構えるHARIO(HARIO)のV60。2007年にグッドデザイン賞を受賞するなど、現場のバリスタをはじめ、一般のコーヒーファンから評判となっています。理由は、3つ。

    1つめは、独特の円錐形。お湯をコーヒー粉注いだとき、お湯とコーヒーが長い時間触れるようにこの形になったといわれています。

    ▲V60透過ドリッパー03クリア ※公式サイトより写真を借用

    2つめは、大きな1つ穴。お湯を注ぐ速度を変えることで、味に変化をつけることができます。

    そして3つめは、ドリッパー本体内側の溝(リブ)。これがあることでドリッパーとペーパーの間に空気の通り道がつくられ、コーヒー粉がフワッと泡で膨らみます。コーヒー豆に閉じ込められていた香り成分は存分に引き出されるのです。これが、豆本来の味を楽しもうというサードウェーブの思想とよくマッチし、世界で認められるようになったのです。また、リブが上まである構造のため、多めに注いだお湯がドリッパーの上のほうまで溜まっても、成分が濃くなりすぎないという利点があるといわれています。

    ちなみにこのHARIOという会社は90年以上もの歴史を持ち、1957年にリリースした「サイフォン」で一世を風靡したこともあります。現在は、アメリカだけでなく日本でも、サードウェーブを標榜するコーヒーショップでは「HARIO V60が常識」とまでいわれることになるとは、誰にも想像もつかないことでした。

    押しも押されもせぬ名門・コーノ式

    コーノ式も、円錐形のドリッパーの老舗です。潔いほどにシンプルな円錐形の底に空いた大きな1つ穴。この形だからこそコーヒー本来のうまみを凝縮できると、プロからの信頼は絶大です。ツウ好みのアイテムという印象が強く、一般のコーヒーファンにはまだなじみが少ないですが、淹れ方の勘所をつかめばもっともおいしく淹れられるといわれています。特に、コーヒーエキスが濃厚に出るため、コクや深みが出せるそうです。

    ▲名門フィルター2人用 ※写真は公式サイトより借用

    サードウェーブコーヒーショップがHARIO V60をメインで使うようになりましたが、根強いファンからの熱い支持を受ける玄人好みのアイテムなのです。

    大きく分けて、「名門シリーズ」と「名人シリーズ」の2種類があり、さらに黄色、赤、緑などのカラーバリエーションが豊富なのも魅力。雑貨感覚で集めるのも楽しいものです。

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