コーヒーの歴史と製法

コーヒー用語の意味【スペシャルティコーヒーとカップ・オブ・エクセレンス】

    続々と新しいカルチャーが生まれるコーヒー業界。それにともなって、印象的な“新語”も誕生中です。こちら前編では、「スペシャルティコーヒー」「カップ・オブ・エクセレンス」を解説します。ちなみに、後編では「サードウェーブ」「シングルオリジンコーヒー」を解説します。定義があいまいで、わかりにくい“新語”をここできっちりおさらいして、コーヒーカルチャーへの理解を深めましょう!

    スペシャルティコーヒーの意味

    従来のコーヒーは、「ブラジル」や「コロンビア」などの国名や、「ブルーマウンテン」(山の名前)や「モカ」(積出港)などの地名でひとくくりにされていました。いまでも、昔ながらの喫茶店のメニューで、これらの昔ながらの呼び名を見つけることができます。

    そのような呼称が一般的だった時代は、たとえば「ブラジル」といっても国土面積は日本の約22.5倍。広大な国土で栽培されるコーヒーがざっくりと「ブラジルコーヒー」と総称されるうえ、さまざまな地域の豆も混入するため、主観的であいまいな評価でしか語られなかったのです。「ブラジルコーヒーは苦い」などと長く語られてきましたが、広いブラジルのコーヒーはすべて苦いなんて、そんなことはありません。

    こうした事情から、コーヒーの世界にもワインのような客観的な評価基準が求められるようになり、1982年に「アメリカスペシャルティコーヒー協会(SCAA)」が誕生しました。それまでコーヒーは、未熟や虫食いなどの欠点豆はないか? など、減点法による評価基準がなされていましたが、味わいや香味などの“ポジティブな評価基準”で判断されるようになりました。これにより、高い品質を前提として、それに加えてどれぐらい魅力的で明確なキャラクターが出ているかによって判断されるようになったというわけです。

    日本では、1987年においしいコーヒーの普及と啓蒙を目的に「全日本グルメコーヒー協会」として発足したものが、1999年の「世界スペシャリティーコーヒー会議」(日本大会)を契機に「日本スペシャリティーコーヒー協会」と名称変更をし、2003年に「日本スペシャルティコーヒー協会」として新規設立し現在に至ります。公式サイト(http://www.scaj.org/)では、協会のさまざまな活動が公開されています。コーヒーマイスター養成講座や競技大会、セミナーなど、コーヒーに関する興味深いイベントが行われているので、コーヒー好きなら要チェックです。

    カップ・オブ・エクセレンスの意味

    スペシャルティコーヒーの概念が普及し、1999年から年に1度、「カップ・オブ・エクセレンス」というコーヒーの国際品評会が開かれるようになりました。出品できるのはスペシャルティコーヒーだけという狭き門。さらにその中で最高品質(総合スコアでトップレベル)とされたものだけに、「カップ・オブ・エクセレンス(COE)」の称号が与えられるということなので、大変名誉あるものといえます。カップ・オブ・エクセレンスの品評会で上位に入賞した豆は、インターネットオークションで取り引きされるなど、公平性がきちんと保たれています。

    コーヒー豆を選ぶにあたり、「候補がたくさんあって選べない!」と迷ったときは、カップ・オブ・エクセレンスの称号があるものを選べばまず間違いはないでしょう。

    カフェコーヒー  カフェコーヒー

    カフェオーナー講座ランキング

    カフェピックアップ記事

    1. 銀座カフェ
    PAGE TOP