カフェ・喫茶店

コーヒーの街神保町 【前編】

    東京都千代田区神田神保町(以下、神保町)。言わずと知れた、世界最大級の本の街です。本屋めぐりで疲れた人や、お目当ての本を手に入れたのでいますぐに読みたい人がひと息つける喫茶店も数多くあります。また、周辺には明治大学や専修大学、専門学校などの学校がたくさん立ち並ぶ立地からも学生たちの憩いの場としても喫茶店は欠かすことのできない存在となっています。

    喫茶店も焙煎店も老舗がズラリ

    そんな神保町の喫茶店といえば、押しも押されもしない老舗『さぼうる』などが挙げられます。コーヒーの味はもちろんのこと、レトロな外観や内装もすばらしく、歴史を感じさせてくれます。それから、『ラドリオ』と『ミロンガ』が並ぶ小道、“コミガレ”と呼ばれて親しまれる小宮山書店のガレージわきから降りる『神田伯剌西爾(ぶらじる)』など、街じゅうに喫茶店が点在しており、喫茶&コーヒーファンの心をとらえて離さない魅力が、この街にはあります。本を買って喫茶店で読書に興じる……なんと豊かな時間の使い方なのでしょう。コンビニコーヒーが100円で買える時代となっても、神保町では喫茶店が繁盛するのです。

    さて、神保町で意外と知られていないのがコーヒーの焙煎店。創業60年以上の『倉木コーヒー商店』。いわゆる神保町エリアよりは北のほう、水道橋方面に立地するため、本や喫茶店目当てのお客の目にとまる機会は少ないですが、この店、老舗『珈琲エリカ』などにも豆を卸す、すごい店なんですよ。
    また、神保町の中では新参組ですが『豆香房』の存在感も大きくなっています。神保町店のほかに水道橋店、神田西口店、靖国通店の合計4店舗を構える焙煎店です。神保町店は、ちょっとしたカフェスペースがあるので、カフェのように使うこともできます。とはいえ、界隈の忙しいビジネスマンはテイクアウト用のカップに入れてオフィスに持ち帰って飲んでいるようです。豆の小売りも行っており、試飲しながら豆を選べるのも人気の秘密のようです。

    セルフ方式のカフェも花盛り

    神保町駅周辺にはセルフ方式のカフェも多く見られ、ドトールコーヒーにいたっては5軒もあります。ただ、店の広さや客席のレイアウト、コンセントの有無などによって、「学生が多めの店」、「会社員が多めの店」など、なんとなしに住み分けが生まれ、店ごとに雰囲気が変わります。特徴的なのは神保町駅前店で、2階には1人ずつ区切られた席があり、学生は勉強に励み会社員はパソコン作業に没頭し……と、まるで学習室のようです。コーヒーをゆっくり飲んだり、人とおしゃべりを楽しんだり、といった雰囲気はあまりありませんが作業がはかどるので筆者もときどき利用します。

    また、ドトールの新業態としてはじまったエクセルシオールカフェ、ちょっと離れたところにタリーズやスターバックスなどもあり、古い喫茶店と新しいカフェが混在して、神保町のカフェ事情はなかなかおもしろいことになっています。

    そして、本の街らしく、書店のビルの中にも魅力的なカフェがあります。三省堂書店の神田神保町本社ビル2階には『UCCカフェ コンフォート』、東京堂書店1階には『ペーパーバックカフェ』が入店。出版社も多いという土地柄、編集者やライターなどの出版業界人が打ち合わせをしているようすもよく見られます。

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